元フジテレビのアナウンサーを務めていた長谷川豊さん。
アナウンサーとしては退職理由が異色で、「ニューヨーク滞在関連費用の不正使用」という金銭面での不祥事が起きたことが原因で退職に至ったとされているのですが、本当にそうなのでしょうか?
2025年2月1日に堀江貴文さんのYouTubeチャンネルに出演し、フジテレビの上納文化について語ったことも退職理由の1つになっていそうです。
本記事では、長谷川豊さんの本当の退職理由について詳しく調査し、解説します。
長谷川豊の表向きの退社理由は金銭面での不祥事?
長谷川豊さんがフジテレビ退職となったのは、2013年4月のことでした。
退職に追いやられてしまった理由は、2012年6月にフジテレビから発表された内容としては「業務の規定に違反」というだけでしたが、原因は「ニューヨーク滞在関連費用の不正使用」ということが明らかになり、それが明るみになったために降格処分となったためです。
ですが、その後また色々なことがあり、長谷川豊さんは「自主退職」というかたちで退職することになったのです。
つまり、ここまでをまとめると長谷川豊さんが退職する理由となった事件は「ニューヨーク滞在関連費用の不正使用」がきっかけで、フジテレビをクビになったのではなく自主退職をしたということになります。
ここから、長谷川豊さんが退職に至るまでの経緯をさらに詳しく解説していきます。
長谷川豊は本当に金銭面での不祥事を起こしていたのか?
長谷川豊さんは、表向きには退職理由が「ニューヨーク滞在中に金銭の不正利用があった」ということがきっかけとされています。
ですが、それは本当なのでしょうか?
長谷川豊さんは、2018年11月5日にYouTubeで公開された『M&ABANK』のチャンネルにて、退職に至るまでの経緯を包み隠すことなく全て話していました。
動画内では、長谷川豊さんが退職するまでの約8分にわたり説明していたのですが、簡単に時系列順に説明すると以下の通りとなります。
それでは、上記1つ1つの詳しい内容を解説していきます。
① マスコミ業界における領収証の改ざん問題について
長谷川豊さんによると、マスコミ業界では領収証の改ざんを普通にやっている悪しき風習があるとのことでした。
例えば、著名人に独占インタビューをして視聴率の取れるインタビューをするには、取材の場としては普通のキャバクラではだめで、それ以上に踏み込んだ場所じゃないと喋ってくれないような方もいるようです。
そういった場所はかなり高く、インタビューをするだけで場所代が46万円などものすごい額になるようなのです。
そんな多額の経費は簡単に落ちるわけがないので、1回で落とすのではなくなんとなくそれっぽい名前のつけた領収書を何枚にも分けて申請することで、なんとか経費として計上されていたようです。
マスコミ業界では、それが普通みたいになっているので、長谷川豊さんもこの風習を守って同じようにやっていたとのことでした。
② 上記の風習を知らない後任者が領収証問題を指摘
長谷川豊さんが領収証の報告をする際の受け取り相手の方は、報道のエース記者の方だったようです。
その方は、上記の領収証問題を知っている方だったので、長谷川豊さんがニューヨーク滞在中にかかった費用を適当に報告しても
はーい それでOK OK
みたいな感じで全く問題なくやり取りをしていたようなのです。
ですが、2011年の3.11が起きました。
その時にエース記者の方は人事部から引き抜かれてすぐに取材のため現地(ニューヨーク)に飛ばされたようなのです。
そのエース記者の方は即行で現地に飛ばされたため、引継ぎゼロの状態のまま後任の方が来たとのこと。
そこで後任者の方は、これまでの長谷川豊さんの領収証の報告内容が適当すぎることを目の当たりにしたのです。
そして、長谷川豊さんに指摘をしたのでした。
③ 長谷川豊が「ふざけんな」と一蹴
エース記者の後任者の方は、これまでのマスコミ業界における領収証の改ざん事情を知らなかったようで、
こんなの横領と言われても仕方ない
と長谷川豊さんに対して注意したそうです。
ですが、長谷川豊さんはこれまで領収証の報告は風習に沿ってやっていただけなのに「横領」とまで言われてしまったので腹が立ってしまったようで、
ふざけんな
と一蹴してしまったとのこと。
それ以外にも、周りの人が見ている中で罵詈雑言を言いまくってしまったようなのです。
そこで『長谷川豊は反省の色がない』と判断されたようで、降格処分されてしまいました。
④ フジテレビの内通者が「横領」と話を盛った
当時、なんと週刊誌に情報を流したり女子アナの携帯番号を1本○万円で売っている人物がフジテレビ内部にいたことがわかったようなのです。
しかもその人物はある程度発言力があったようで、
あいつ(長谷川豊)はもう横領みたいなもんだから、横領と書いていいよ
と週刊誌にタレ込んだようなのです。
それが原因で、一部では長谷川豊さんがテレビに出なくなってしまった理由が「横領」と噂されてしまう事態になってしまったようなのです。
⑤ 状況に耐えきれず自主退職
上記までの解説の通り、長谷川豊さんは横領ではなくただ領収証の報告を風習通りにやっていただけなのですが、このままでは
「長谷川豊はものすごく適当に書類処分していた」
というのと、
「長谷川豊は横領していた」
というのでは全然印象が違いますよね。
そのため、長谷川豊さんは
全部喋るからな!
と言って辞める意思を上層部に伝えたそうなのです。
そこでフジテレビの上層部はてんやわんやになってしまいました。
本来なら退職届は、提出したら翌日に退職となるのですが、上層部が混乱してしまっていたため、5箇所たらい回しになった結果、提出後3ヶ月経ってからようやく退職となったようです。
長谷川豊は横領が原因で退職したのではなかった!
ということで、解説が長くなってしまいましたが改めておさらいします。
長谷川豊さんは、一時は内通者によって「長谷川豊はフジテレビの金を横領した」という情報を流されてしまいましたが、それはデマでした。
真相は、マスコミ業界において領収証報告の風習があり、それに沿って長谷川豊さんも報告していたらその問題を指摘され、反抗してしまったことで降格処分になったことがそもそもの原因だったということでした。
つまり、長谷川豊さんはフジテレビをクビになったのではなく、自主退職をしたということになります。
長谷川豊の本当の退社理由はフジテレビの上納文化?
長谷川豊さんがフジテレビを退職するまでに至った経緯と理由は、上記でご紹介した内容が理由だったことがわかりました。
ですが、そもそもなぜ長谷川豊さんはニューヨークに行っていたのかの真相、そして実は長谷川豊さんはこの金銭面での問題が起きる前から「辞めたい」と思っていたという事実について詳しく解説していきます。
フジテレビの上納文化は本当にあり、長谷川豊も被害者の1人だった!
長谷川豊さんは、2025年2月1日に堀江貴文氏のYouTubeチャンネルに出演しました。
そこで、
フジテレビには女子アナの上納文化があると言われていますが、これが本当にあるんです
と衝撃的な発言をしていたのです…!
長谷川豊さんによると、他局は「アナウンス局」があるのですが、フジテレビは「編成制作局」の下に「アナウンス室」がある構造になっており、アナウンサーたちは編成局員の部下になるということのようです。
そのため、例えば編成局員の人が
お前ら部下だろ?飲み会に来い
と言われたらそれが業務命令となり、絶対に行かなきゃいけないようなシステムになっていたとのこと。
この構造が原因で、編成局員が上の立場なので部下で断れない女子アナは無理やり飲み会などに連れて行かれて、上納文化ができあがったようなのです。
長谷川豊がニューヨークに移った本当の理由
長谷川豊さんは若手時代からこの上納文化には異議を唱えていたようで、『アナウンス室会』という会議でも上司に対して
こんなこと(=上納文化)続けていたらいつか大問題になりますよ
と意見を述べたようなのですが、全く相手にされず鼻で笑われてしまっていたとのことでした。
そういった発言をしていたことから、最終的に上司などから嫌われ、干され、いじめられてしまったようで、それが嫌になって「もう辞めよう」と思った結果、長谷川豊さんはニューヨークに移ったとのことでした。
長谷川豊も上納文化の被害者の1人だった
2025年2月1日の長谷川豊さんと堀江貴文さんとの対談動画で驚いたのは、「上納文化」というのは女子アナだけに限らず男性アナウンサーにもあるという事実でした。
長谷川豊さんが上納された相手は、オネェ系タレント『おすぎとピーコ』で知られているおすぎさんだったのです…!
その当時の状況を、長谷川豊さんは包み隠さずこのように語っていました。
長谷川豊さんは『とくダネ!』に出演していた際、出演者の1人であったおすぎさんに気に入られていた。
入社数年目のある時に、長谷川豊さん・笠井信輔アナ・佐々木恭子アナ・おすぎさんの4人でイタリアンを食べに行く機会があった。
食事代はおすぎさんのおごりになり、「ご馳走様でした!」とお礼を言って帰ろうとエレベーターホールに向かうと、おすぎさんが「じゃ」と笠井アナと佐々木アナに目配せをしてルンルンでトイレに行ったそう。
すると、笠井アナと佐々木アナは先にエレベーターに乗り込み、長谷川豊さんに

ハセ、そういうもんだから






お夕食代だね
と言ってエレベーターの扉が閉まった。
その後ルンルンのおすぎさんが戻ってきて長谷川豊さんとおすぎさんがエレベーターに乗り、何も状況を掴めていない長谷川豊さんが






すみません、先輩2人が先にエレベーターに乗っちゃって失礼をして…
とフォローを入れたのですが、それを伝えてエレベーターの扉がカチャンと閉まった瞬間、おすぎさんは長谷川豊さんに
「ガバッ!ブチュ!ベロベロベロベロ!!」
と、長谷川豊さん曰く「49年間生きてきて、あれ以上情熱的なキスをしたことがない」と言うほどに激しい接吻をされた。
このように、フジテレビに入社してまだ数年目だった長谷川豊さんは状況がつかめないままおすぎさんに上納され、この「上納文化」というのを身をもって体験してしまったとのことでした。
これは辞めたくなってしまっても仕方ないと思ってしまいますよね…。
中嶋優一Pの暴走も原因?
長谷川豊さんは、上納文化を目の当たりにしただけでなく、多くの女子アナも被害を受けていたことから上司に意見した結果、嫌われたり干されたりして「もう辞めようと思ってニューヨークに移った」と話されていましたが、この上納文化に深く関わっていた中嶋優一プロデューサーも退社理由の1つになっていたのではないかと思います。
長谷川豊さんは、同じくYouTubeでの堀江貴文さんとの対談動画内で、上納文化についてこのように語っていました。






中嶋優一は典型的なフジテレビデビュー組で、女の子の献上だけでなく無茶苦茶やっていたんですよ。
飲みとか接待とかおふざけはフジでもありました。
でも昔は、その接待の中で無茶苦茶な状況になりそうになったら周りが『この子明日朝早いので…』などとフォローを入れて止めてくれていたんです。
あくまでおふざけの範囲でした。
でも中嶋優一と、それこそ中居さんだけじゃなく松本さんもなんですけど、本当にそういう行為までするというのが、あいつ(中嶋優一P)が暴走し始めてしまって無茶苦茶やっていたんです。
『上納文化』というのは、文春さんうまい言葉作ったなと思うんですけど、かなり的を射ているんですが、フジの問題と言ってあげたくないんです。
実際におふざけはしていましたけど、そこまでいっているのはあいつ(中嶋優一P)だけだから
と、長谷川豊さんは『フジテレビの上納文化問題』というよりは『中嶋優一Pの問題』とした方が良いと語っていました。
ですが、長谷川豊さんはこれまでご紹介したように、上納文化を知るだけでなくご自身も被害を受けたわけで、中嶋優一Pの行き過ぎた行動も見ていたのですから、そういったフジテレビに対する不信感が積み重なったために、退社する選択を選んだのではないかと思えます。
まとめ:長谷川豊の退社理由はフジテレビの上納文化が深く関わっていた
今回は、長谷川豊さんのフジテレビの退職理由を、真相を含め詳しく解説すると共に、長谷川豊さんが被害に遭われたフジテレビの上納文化についても詳しく解説しました。
フジテレビの不祥事や上納文化に関する問題はこれまで色々なかたちでメディアから報道されていますが、近いうち長谷川豊さんが語ったこともフジテレビもしくは中嶋優一Pに関する不祥事として報道されるかもしれませんね。
もしくは、長谷川豊さんが今後さらに何か新たな真相を語る場面もくるかもしれませんので、今後の動向にも注目したいと思います。
コメント